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2005年10月26日 (水)

現代の三彩

uekibachi
高火度三彩植木鉢
  木村和弘作

三彩といえば、中国の唐三彩が有名。副葬品として、馬や人物など凝った形のものが多いですね。

当時のものは低い温度で焼かれていたので、食器としての使用は難しいようです。

竜泉窯の三彩は1250~60度もの高温で焼成されていますので、十分な強度を確保しています。

左の作品は植木鉢。フチにいくつか穴が開けてあり、ぶら下げられるようになっています。これも高温焼成したから出来ること。

内側の釉薬と粘土の境目のあたり、じわりと滲んだ様子がとてもきれいなのですが、土を入れると隠れてしまうのでしょうか。 ちょっと残念です。

(文: 竜泉窯HP担当 Emi) 

東京竜泉窯陶芸教室HP
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コメント

Date: Thu, 3 Nov 2005 19:32:31 +0900 (JST)
From: "簑島 勝利" アドレスブックに追加
Subject: 井戸茶碗作成と二重貫入について
To: rceramic@dp.u-netsurf.ne.jp


小生、陶芸を始めて7年になります。いつもホームページを楽
しみにして、いろいろ試して楽しんでいます。
以下についてお教えいただければ幸いです。
【井戸茶碗】
1.粘土は大道土以外では何が使えますか?
2.釉薬はご本手化粧土などではいかがはでしょうか?
3.高台脇にカイラギを出すには工夫が必要とのことですが、
どのような工夫が必要なのでしょうか?
4.焼成は還元でしょうね。

【二重貫入】ーー氷烈貫入釉
1.青磁の二重貫入は二回焼成して作ると聞いたことがありま
すが、それとは異なるなるのでしょうか?
2.氷烈貫入の場合は冷却時に200度で一度貫入が出来、常
温で二度目の貫入が出来るとの事ですが、墨汁や赤絵の具で塗
るタイミングで二重貫入(通常の貫入と墨汁等の二色の貫入)
が出来るものでしょうか?その場合はどのタイミングで墨汁等
を塗るのでしょうか?

以上、お忙しいところ恐縮ですが、宜しくご指導御願いいたし
ます。


投稿: 簑島勝利 | 2005年11月 5日 (土) 08時35分

●まずは、井戸茶碗の基礎知識から。
井戸茶碗については、まだまだ解明されていないことが、多いです。
朝鮮半島のどこで焼かれたのか?果たして民衆の実用品だったのか?などその根幹がはっきりしておりません。約400年前、広島の殿様だった毛利公は、負け戦をして現在の萩に移ることになりました。
ここで当時も評価が高かった井戸茶碗を御用窯(殿様お抱えの窯)で作ることを計画して、ついに探し当てたのが、大道土だと言われています。
大道土が産出するのは、山口県の瀬戸内海に接する小郡の近くですから、萩まで運んでいたことになります。
車で走っても、60kmぐらいありましたか、しかも二つ山を越えますから、動力のない当時としては、大変なことだったでしょう。
よく、「萩焼は素朴だから好きです」とおっしゃる方がおります。
確かに萩焼は絵付けもないし、派手な色も使いませんが、反骨精神と美への情熱に溢れたホットなやきものというのが、萩焼の本質です。
他にも似たような土があるかは知りませんが、日本で井戸茶碗を作るなら、大道土はお勧めです。
アルカリ成分が土に含まれていて、酸化気味で焼くときれいな琵琶色になります。釉薬は何でも良いと言うと語弊がありますが、長石系でも、灰系でも、それなりに使えます。
窯を焼くときに、焼き切らずに少し生焼け気味の方が、趣が出ます。
質問者の言う「御本手化粧土」というのは、業者が付けた商品名ですから、私はコメントしようがありません。確かに、大道土は化粧がのり難い場合があって、共土を2割くらい混ぜると良いようです。
カイラギを出すには、
・粘土に荒い砂を混ぜる
・柔らかい時に削ってちりめんにしておく
・素焼きはせずに釉を生掛けする
以上が必要です。
もし、あなたが陶芸教室等でやきものをやっていてわがままが言えない場合は、カイラギを出したいところに、ワラ灰を薄く塗っておくとカイラギ状になることがあります。
また、焼成ですが、酸化も還元もありますよ。
酸化では琵琶色、還元ではグレーがかった青色、理想は薪窯での焼成ですが、この場合は中性(弱還元)になることが多く、色合いも複雑になるようです。

●二重貫入
1回目の焼成で、思うような結果が出なかったとき、再焼成することは、たまにありますが、二重貫入と直接の関係はありません。
またよく貫入に色を付けている作品で、色の付いている貫入とそうでない貫入が混在しているものがありますが、「作者が色を付けた時入っていた貫入には色が付き、その後入った貫入には色が付かない」ということで、こちらも氷裂貫入とは直接関係がありませんね。
きちんと数えたことはありませんが、私の経験では、窯から出して3日後ぐらいに貫入の70%ほどが入ります。さらにその後1ヶ月ぐらいで、95%の貫入が入ります。残りの5%は2年くらいかけて入ります。一年以上前に窯出しした作品に、貫入が入る音がしたのを聞いたことがあります。
二重貫入を作ろうと思ったら、釉の中のアルミナ(粘土成分)をなるべく少なくして、珪酸分とアルカリは多めにして、よく縮む土に厚く掛け、高温で長く焼くことです。
釉の調合でこれをするよりも、ガラス質の長石を探す方が現実的です。この場でこの長石を使いなさいと言うこともできますが、ぜひご自分で探して見てください。
人から教えてもらうと、この長石が二重貫入に向いているという知識は手に入っても、この長石は向いていない、という経験をしないままになってしまいます。
知識より大切な感覚を磨くチャンスを失ってしまいます。
でもヒント。うちの近くの神社で、子供たちが鞠つきをしながら、こんな遊び歌を歌っていました。
「♪コウダンカンヨは言いました。貫入二重に入れたきゃ、ホイ。カリは少なくソーダは多く。あどっこしょ、どっこいしょ♪」
健闘を祈ります。

投稿: 小山耕一 | 2005年11月 5日 (土) 18時48分

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